MORNING TALK
朝の心
“うわさ、評判について”
- 2005.04.26
- 朝の心
近年、情報の伝達の早さには驚かされます。世界の隅々で起きたことがレアルタイムで私たちのもとに届いてきます。
そのことの真偽の程を確かめる間もなく次々に新たな情報が押し寄せてくるものだから、私たちは殆んど鵜呑み状態で受け入れてしまうことが多くなっています。
世の中の出来事や動き、物事に関することであればさほど問題になることも無いのですが、個人に関する情報が余りにも無軌道に流れ、個人のプライバシーを侵害するような事件も頻々として起こっています。
人についての悪いうわさや評判はそれが本当のことなのか、うそなのかにはほとんど関係なく、一度多くの人の中に広まってしまうと必ずその人に迷惑を及ぼし、傷つけてしまうことになります。
人の口をついて出る言葉の重大性を私たちはもっと自覚しなければなりません。
悪意から出る、あるいは悪意は無くとも軽率に発せられる人の噂話がどれだけ多くの人を傷つけ、友達を悲しみに追いやっているかを考えたことがありますか?
聖書は言葉を発する私たちの「舌」について次のことを言っています。
「御覧なさい。火はどんなに小さなものであっても、大きな森をも燃やし尽くしてしまいます。私たちの舌は人の人生や自分のすべてを燃やし尽くしてしまう火です。
人はあらゆる種類の獣や鳥、また這うものや海の生き物を制御することができます。
しかし、舌を制御することのできる人は一人もいません。
舌は疲れを知らない悪で、死をもたらす毒に満ちています。
私たちは舌で神を賛美し、同じ口で人をのろうのです」(ヤコブ書3章5〜9節)
さあ皆さん、友達の心をずたずたにし、立ち上がる力さえも奪ってしまう言葉による暴力をわたしたちの学校からなくしましょう。