MENU

閉じる

閉じる

MORNING TALK

朝の心

“アレーグロ!アレーグロ!”

2005.04.26
朝の心

 アレーグロ!初代校長チマッチ神父が常に口にしていた言葉の中でも、一番使われていたのが、この“アレグロ”という言葉です。「明るく、元気に」という意味です。彼の生き方はいつも前向きで、挑戦的でした。そうでなければ自分の故郷や仲間たちを残して、見ず知らずの日本にやってくるなんて考えもしなかったでしょう。しかも、やってきた日本は次第に軍国主義の色が濃くなり、国粋的な雰囲気が強くなってくる頃でした。外国人を見る目は決してあたたかくはなかったのです。しかし、彼はいつも楽観的でした。プラス思考でした。日本の少年たちにキリスト教的な世界観を伝えたいという情熱だけが彼を強くしていたのです。やがて日本は敗戦国となり、国民はすべてを失って意気消沈していました。その時にも彼は仲間たちと慰問団を組み、日本各地を回りながら、歌やピアノ演奏でわが国の人たちを元気付けていったのです。苦労のどん底を経験した者のみが持ち得る明るさと楽観主義を彼はアレーグロという言葉で表現したのです。日向学院の今に残る校風の一つは「明るさ、快活さ」です。苦虫をつぶしたような顔や悲観主義の生き方に進歩はありません。“アレーグロ、アレーグロ”常に前向きに、何事にも楽観的に挑戦する姿勢を持ちましょう。

閉じる