MORNING TALK
朝の心
“自己選択”
- 2005.04.26
- 朝の心
昨日、立春を迎えました。季節はすでに春です。春一番とともに世の中はあらゆることで入れ替わりの時期を迎えております。入学試験や入社試験のシーズンであり、卒業式のシーズンでもあります。学院でも中学校、高校の入学試験を終えたばかりです。間もなくすると新入生を迎えることになりますが、その前に高校3年生の大学入試と新たな旅立ちが控えております。顔を輝かせて入学してくる新入生も、希望を将来にかけながら卒業していく人たちも真剣な選択が迫られます。自己選択、どの学校を、どの仕事を、どんな人生を自分は選択し、歩いて行きたいのかが問われます。本当に自分で納得して選んだ学校なのか、悔いのない思案の上で辿った道なのか、一生涯問いつづけなければならない選択なのです。だから今のうちに自分で選択できる力を蓄えてほしいのです。自分で選ぶことのできなかった人にかぎって、いつまでも自己責任をとることができず、他人のせいにばかりするものです。近頃しきりに「危機管理能力」ということが言われるようになりました。どんな場面やどんな危機に直面しようとも適切に判断し、決断し、行動できる能力のことです。そのためには正しい情報の収集と管理能力が要求され、自己の管理がしっかりできるということがとても重要になります。私たちの周囲で起きることはいつもマニュワル通りに動くというわけにはいきません。最終的には自分の判断と自己決定が決め手になる場合が多いと思います。自己決断の結果がいつも正しいというわけにも行かず、とんでもない苦しみを背負う破目になることだってあるかもしれません。それでも逃げることなく、最後まで自己責任を果たせるような強い意志を培ってほしいと思います。