MORNING TALK
朝の心
自分の旅
- 2007.04.26
- 朝の心
今日は先輩たちからの伝言です。
4月28日午後2時と午後6時の2回、宮崎市民プラザオルブライトホールにて映画の上映があります。上映後、探検家で医師、そして武蔵野美大の文化人類学の教授でもある関野吉晴氏の講演会があります。
関野氏は「人類はどこから来てどのように広がっていったのか」を研究する学者です。普通の学者ではありません。本を読んで現場に行って検証していくわけですが、その方法が尋常ではありません。現在定説になっている人類の発祥の地は、東アフリカです。東アフリカから中央アジアを抜けてシベリアへ、ベーリング海峡を渡ってアラスカ、ロッキー山脈の西側を南下し中央アメリカからアンデス山脈の西側をさらに南下して南米の最南端に達するコースを「グレートジャーニー」と言います。実に5万kmの旅です。関野氏は南米の最南端から出発し、徒歩、自転車、カヤック、時には動物の力を借りて、旅をし、その文化や人間に触れて、「人類の長い旅」を味わいながら、文化人類学の研究をしている学者です。その旅の途中で出会った人たちを助けるために、医者を志し、医者になった人物で、さらに、この功績が認められて大学の教授になってしまった人物でもあります。
「自分はどこから来て、どこへ行くのだろう」と思う時があります。こういう旅をした人には何か見えるかもしれません。人類が長い時間をかけて旅をした経緯を知る人には。
時間を作って、ぜひ、見てください。そして聞いてください。