この４月、５月は、日向学院へ様々な要望が届く月です。良いこともありますが、大半は苦情です。昔も今も、日向学院は注目の的です。道行く人たちの中には、日向学院のイメージがあるのでしょう。それにそぐわない生徒や教師がいると学校に連絡が入ります。
服装や言葉遣い、行動など、見られていないと思っても、意外と人は見ています。人が見ていなくとも、神様がじっと私たちを見つめています。
　人を大切にすること、人に優しくすること。イエス･キリストだけでなく、シャカも孔子も歴史上の賢人たちが共通して言うことは、「あなたの隣人を自分のように大切にしなさい」ということです。あなたの隣人とは誰か。あなたの周りにいる人です。教師の周りには、教師と生徒と保護者、生徒の周りには生徒と教師と保護者。その一言が足りなくて理解されず空回りをする。その一言が多くて傷つき壊れていく。
　さて私たちの姉妹校の中には全国大会や世界大会に出る学校があります。彼らの共通点は「仲間を大切にする」ことです。その仲間は、生徒であったり教師であったりしますが、互いに助け合い協力し合いながら目標に向かって歩んでいます。互いに理解しあえるまでしっかりと話し合えるほどの仲間意識です。そういう関係があるから何事も乗り越えられるのだと思います。日向学院も同じ資質を持っているはずです。生徒と教師、生徒同士、教師同士、互いによく理解してこそ、本当の力が発揮されるものと思います。
今から始まりのときです。自分をちょっと振り返る勇気を持ってください。そして優しい、広い心で、何よりも温かい心で歩み寄ってください。