MENU

閉じる

閉じる

MORNING TALK

朝の心

己を知る

2010.05.27
朝の心

「己を知り、己に克て」の「己を知る」は、ソクラテスの座右の銘と言われています。もともとは彼が生きた都市国家アテナイにあるデルフォイという神殿に掲げられていた言葉でした。
ソクラテスは、この言葉を使ってアテナイの人々に、自分自身を知るように勧めました。自分自身を知ることは、自分を変えるためとか、正すための手段としてではなく、自分のことを知ることが目的でした。ソクラテスの場合は「何も知らない自分」を発見させ、そこから「よく生きる」ために何が出来るのかを悟らせることにありました。
人間はただ生きるだけでは足りない、「よく生きることが大切だ」という言葉はソクラテスの主張です。自分自身を知り、自分の強さや弱さを含めて受け入れていく時、人間は強く生きていけるものです。
多くの先人達は自分の人生を振り返り、自分の最大の敵は自分自身だったと書き残しています。何をやるにしても最終的に判断し実行するのは「私」です。最後までやり遂げなかったり、無駄な心配をしたり、絶望したりする「私」が、人生の中で最大の敵になるのです。
山あり谷ありの人生ですが、「よく生きる」ために、この世界で何が出来るのかを考えてみてください。

閉じる