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MORNING TALK

朝の心

人生の目標

2011.06.11
朝の心

目の前に分かれ道があると想像してみて下さい。
一つの道は自分の安定した生活を保証してくれる道。もう一つは、生活は安定するかどうか分からない、ただ自分が本当にやりたいことを追求していける道。皆さんだったら、どちらを選ぶでしょう?
 漫画家の手塚治虫さんは、かつて自分がこのような選択をした時のことを振り返り、次のように語っています。「医者は生活の安定を約束していた。しかし、僕は絵が描きたかったのだ」と。手塚治虫さんは医師免許を持っていましたので、医者として安定した生活を送ることもできました。しかし、戦後の混乱期にもかかわらず、手塚治虫さんは安定した収入を捨てて、売れるかどうかも分からない、ただ子供の頃から好きだった漫画家の道を選んだのでした。
皆さんの中には、手塚治虫さんは売れたから良かったけど、売れなかったらどうしたんだろうと思う人もいるかもしれません。しかし、わたしは仮に手塚治虫さんがあまり売れなかったにしても、医者としての幸せ以上の幸せを漫画家として感じたのではないかと思います。それは、人の幸せはどれだけお金を稼いだかではなく、どれだけやりがいをもって取組んだかだからです。
 さて、みなさんは将来の夢や目標、やりたいことなどをもっているでしょうか。中学生だからまだ分からないという人もいるでしょう。ただ、たとえそれが子供じみていると言われても、コロコロ変わってしまっても、それでも夢や目標を持っていれば、たとえば、今皆さんが直面しているテスト勉強一つにしても「夢の実現のための努力」という意味が出てきます。夢を持つことは今の生活を充実させ、苦労にも意味を与えてくれます。テストで何番という目標も大切ですが、その先の大きな目標も常に大切にしていきましょう。

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