朝の心
扶助者聖母マリア
- 2012.05.25
- 朝の心
学院の正面玄関を入って2階に上がる階段に、綺麗なステンドグラスがあるのを皆さんは知っていますね。朝の光がさしている時には、特に美しく輝いています。
あそこに描かれているのは、扶助者聖母マリアとドン・ボスコ、そして学院生たちです。今から30年ほど前、ドン・ボスコが亡くなって100年目の、帰天100周年記念にできたそうです。
カトリック教会では、今日(昨日)5月24日は、あのステンドグラスに描かれている扶助者聖母マリアの祝い日になっています。「扶助者」という言葉はあまり聞きなれないと思いますが、私たちに必要なとき、必要な方法で私たちを守り、助け、導いて下さる助け手、聖母マリアという意味です。
あるガスのコマーシャルに次のような場面がありました。犬がワンワン吠えているところを、母親が小さな子供を連れて歩いています。吠える犬を怖がっている子どもに、母親は言います、「大丈夫よ。鎖につながれているから安全よ」と。
次に、もう一つのパターンが出てきます。同じように犬に吠えられて怖がる子供に、母親は次のように言います。「大丈夫よ。お母さんが一緒だから安心よ」と。
ドン・ボスコは生徒たちに、いつも扶助者聖母マリアに祈りなさいと言っていました。それは、さきほどのコマーシャルのように、扶助者聖母マリアは「安全」に守って下さるというよりも、私たちに心からの「安心」つまり安らぎを与え、助け、導き、いつも共にいてくださる方である、とわかっていたからでしょう。ドン・ボスコ自身も何かを始める時、「さぁ、マリア様、始めましょう」といつも祈り、唱えていたのですから。
私たちもドン・ボスコの勧めのように、何かを始めるとき、何か困った時、いつでもどんなときにも扶助者聖母マリアに祈ってみてはいかがでしょうか。
写真は校長室にある華道部(高校)の作品
(1−B 古川亜里朱、1−D 岡田美沙希)