朝の心
聖フランシスコ・サレジオ
- 2013.01.25
- 朝の心
ドン・ボスコが創立した修道会、サレジオ会は、聖フランシスコ・サレジオという人の名前からきています。ドン・ボスコよりも約250年前の1567年、フランスの貴族の家庭に生まれ、司祭、そして司教となった人物です。その聖フランシスコ・サレジオを教会で記念する日が、今日1月24日です。
彼が主に活躍した場所は、今のスイスのジュネーブとその近くのアンヌシーという町でした。当時それらの地域には、カトリックに反対する人が多くいました。そのため、時には反対派から殺されそうになり、木の上で一晩中過ごさなければならないこともありました。しかし彼はどんな場合においても、対話と忍耐強い働きかけで人々に接しましたので、次第にその地で理解され、受け入れられるようになったのです。そればかりか、たくさんの人がカトリック信者になっていきました。
彼の特徴は、たとえ自分を迫害しようとする人であっても、あらゆる人に対して「柔和」な態度で接することでした。柔和とは、おだやかで優しく、微笑を絶やさない心です。「一樽の酢よりも、一滴の蜂蜜のほうが、人をひきつける」とは聖フランシスコ・サレジオの有名な言葉ですが、彼の柔和な精神がよく表現されていると思います。
ドン・ボスコは、そんな聖フランシスコ・サレジオに影響され、その精神を見習い、保護者としていこうということで、「サレジオ会」と名づけた修道会を設立しました。日向学院はそのサレジオ会の精神に基づく学校ですので、皆さんのことをサレジアンと呼ぶのです。
サレジアンである皆さんも、聖フランシスコ・サレジオの精神に寄り添い、「柔和」な態度を心がけながら周りの人々と関わり、毎日の務めを果たしていきましょう。
写真は校長室にある華道同好会作品:古川亜里朱(1−B)さん、岡田美沙希(1−D)さん