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MORNING TALK

朝の心

聖ニコラオ

2013.12.09
朝の心

明日、12月6日は、教会では、聖ニコラオ司教の記念日にあたっています。聖ニコラオというのは、皆さんがよく知っているサンタクロースのモデルとなった人です。サンタクロースの国は、フィンランドと一般的に言われていますが、聖ニコラオは、今のトルコの生まれで、3〜4世紀頃に活躍しました。サンタクロースというと、赤と白の服を着ていますが、あれは当時の司教の服であったとか、コカ・コーラが作り上げたイメージであったとか言われています。
では、聖ニコラオはどのような人だったのでしょうか。彼は、両親が亡くなった後、莫大な遺産を相続します。そこで、彼はそれを貧しい人の為に使うことを決意しました。一つの有名なエピソードがあります。近所に住んでいた貧しい靴屋には、娘が3人いました。しかし、お嫁に出すための支度金がありません。それを知った聖ニコラオは、気の毒に思い、お嫁に行けるだけの必要なお金をつつみ、家に投げ入れたのです。他の2人がお嫁に行く時も同じことをしましたが、3人目の時に、彼の行いが靴屋の主人にばれてしまいます。他にも彼の住む地方が飢饉にみまわれ時、多くの人が飢えそうなになったのを助けるとか、無実の罪で死刑となっていた人を救うなどいろいろなエピソードがあります。いずれにせよ聖ニコラオという人は、貧しい人や困っている人を助けた立派な人でした。そういった意味からして、のちに聖ニコラオ、つまりサンタ・クロースが子どもたちにプレゼントを配るイメージとなっていったのでしょう。

カトリック教会では、12月1日から待降節といってイエスの降誕を準備する期間が始まりました。世間一般では、クリスマスというと意味もわからずお祝いしていることが多いですが、今話したサンタクロースの話のように、クリスマスの飾りや催しもの、シンボルには、一つひとつに意味があります。キリスト教の学校に通う学院生として、少しでもクリスマスの意味を味わって、よいクリスマスを迎えてほしいと思います。

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