朝の心
性格は変えずに増やすこと
- 2014.03.17
- 朝の心
皆さんは、自分の性格が好きですか?自分の性格を見つめてみると、いろいろな面に気付きます。好きなところがあれば嫌いなところもあり、ある人の性格を羨ましく思ったり、逆にある人の性格を受けつけなかったり、など。
また、一つの性格にも良い面と悪い面があり、一長一短です。たとえば意志が強い性格と言えば長所に聞こえますが、頑固な性格と言い方を変えれば短所となります。性格とはつまり、良い悪いと捉えるよりも、その人の性格のある部分が強いか弱いかということに過ぎないだけかもしれません。
最近読んだ本の中で、「性格とは変えずに増やすものだ」ということを知りました(『常識を疑うことから始めよう』より)。その本によると、性格とは他人との関係で生まれるもので、人間関係が豊かになればなるほど、たくさんの性格を持つことができると説明してありました。家族の中では素直な性格、友達といる時は明るい性格、異性に対しては優しい性格、また勉強に関しては頑張り屋の性格、部活動の中では一途な性格など、いくつもの性格を持っていればいるほど良いという発想です。決して八方美人ということではなく、その時、その場、そして相手に応じて自分の性格の良い部分を強調していくのです。性格は服装みたいなもので、時と場合によってその都度、相応しい服装に着替えるように。性格を変えたいと思っている人は、いろいろな性格をどんどん増やし、バラエティーのある対応ができるよう心がけてみてはいかがでしょうか。
冬が去り、春がやってきました。季節の移ろいが自然の豊かさを表すように、私たち自身も新たな出会いや体験を通していろいろなことを学び、多彩でバラエティーのある自分を作っていきましょう。人との関わりがより豊かになるに違いありません。
写真は華道同好会
井料田朱那さん(1−2)、中八児彩さん(1−2)の作品