MENU

閉じる

閉じる

MORNING TALK

朝の心

景色の中に美しいものを探す

2014.06.02
朝の心

自分が好意を抱いている人とか好きなタレントなどを見るとき、私たちはついその人との共通点を見つけようとします。そして出身地や誕生日、血液型、趣味、好きなもの、嫌いなものなど少しでも自分との共通点があると、とても親近感を持ったり、運命的なものさえ感じたりすることがあります。たいていの場合、それは偶然でしょう。しかしどんな相手に対してもそういう見方をしていくと、良い人間関係を築きやすくなるのではないでしょうか。つまり自分と合わない人や苦手な相手に対しても、何かしらの共通点を糸口に、互いの関係を良い方向にもっていけるかもしれないからです。

「美しい景色を探すな。景色の中に美しいものを探すのだ」と言ったのは、有名な画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホでした。ゴッホの絵が人々の心を打つのは、美しい景色を求めたからではなく、出会った景色の中の一つひとつに彼なりの美しさを見出し、それを表現したからでしょう(『常識を疑うことから始めよう』参照)。

何かのせいにしている限り、人は自分の可能性を閉ざしています。環境や今の互いの関係が、現実のすべてではありません。起きた出来事がすべてでもありません。「現実のどこを見るか、どう受け止めるか」が本当の現実をつくっていると思います。言い換えれば、自分の心が映し出した世界こそが、真の現実なのです。現実は、自分で創り上げていくものなのです。

新学年が始まり2ヶ月が過ぎようとしています。皆さんは、どんな現実を自分で創ってきたでしょうか。


写真
写真は華道同好会
中崎由唯さん(3−E)の作品

閉じる