MORNING TALK
朝の心
かぞえうた
- 2014.06.13
- 朝の心
昨夜,ゴールデンウィークの終わりを意識したとき,どんなことを感じましたか?「あともう一日休みだったら・・・」と思った人も少なくないのではないでしょうか。わたしたちは連休や夏休みなどの長期休暇のとき,どんなに充実した日々を過ごしていても,残り数日になると「あと何日」と考えては寂しい気持ちになるものです。わたしは,これはいまを大切に生きるために,とても大切な経験だと思います。わたしたちは皆例外なく,いつか死を迎えますが,普段そのことを意識することはほとんどありません。しかし,わたしたちのいのちには限りがあり,いつか終わりを迎えることを意識すれば,与えられた時間がより貴重になり,懸命に生きようと考えます。そのための練習として,休みを過ごすとき,終えるときの気持ちは,あらためて大切なことに気づかせてくれると思います。
さて今日は,にしだひろみさんの「かぞえうた」という詩を紹介します。いまを大切にするために,「おはよう」という日常のあいさつを大切にするために,じっくり味わってみてください。
「かぞえうた」
毎日は 思い出の足し算
毎日は さよならまでの引き算
ひとつ「おはよう」と言うことは
ひとつ「おはよう」を手放すこと
ひとつ「おはよう」を言うたびに
ひとつ「さよなら」に近づいていく
毎日は 思い出の足し算
さよならまでの引き算
何回目か
もうわからないけど
きょうも
言えてよかった
あなたに
言えてよかった