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MORNING TALK

朝の心

母の日

2014.06.13
朝の心

19世紀中ごろ,アメリカでは南北戦争が起こり,たくさんの尊い命が犠牲になりました。このとき一人の女性が立ち上がり,北と南の区別なく両軍の傷ついた兵士の看病をしたり,南北の立場を越えて兵士や地域の人たちを招き,お互いに敵意を持つことを止めさせようとするイベントを各地で行いました。彼女自身が,戦争や病気で夫と8人の子どもを失った体験者であったこともあり,彼女の平和への思いや熱意は多くの人々の心をとらえていきました。
 戦後,彼女は残された2人の娘を女手一つで育て上げ,1905年の5月に亡くなります。残された娘の一人アンナ・ジャービスさんは,苦労して自分たちを育ててくれた母親への感謝や,母親の平和への思いをなんとかして形に残したいと考えました。そこで,アンナさんは,年に一度母親に感謝する日を定め,その日にはすべての人がそれぞれの母親に感謝の気持ちを伝えようという署名運動を行いました。この運動は瞬く間にアメリカ全土に広がり,1914年には,ついに時の大統領のウィルソンによって5月の第2日曜日が『母の日』として制定されました。こうしてアメリカで始まった『母の日』の習慣は,今では世界中に広まっています。
 さて,おとといは母の日でしたが,みなさんはお母さんへの日頃の感謝の気持ちをきちんと伝えることができたでしょうか。もし,忘れていた人や,十分に感謝を伝えられなかった人は,日向学院には6月に「家族にささげる感謝の集い」という素晴らしい行事があります。このときに,あらためて家族への感謝の気持ちをしっかり伝えることができるように,少しずつ準備していきましょう。

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