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MORNING TALK

朝の心

本を開く、世界を開く

2014.11.07
朝の心

私は高校から、志願院という 司祭になるための養成所に入りました。2年下には当時中学生だった田村神父がおり、その翌年、中田神父が志願院に入ってきました。あの頃、田村神父はまだ可愛らしく、中田神父は、ん……、今のままでした(笑)。
その志願院では、テレビはほとんど見ることができません。マンガも禁止されています。音楽も許可のあるものしか聴けない厳しいところです。私は中学生までテレビとマンガにとっぷりつかった生活を送っていたので、入ったばかりの頃、休みの日や時間のあるときに何をしていいのかわかりませんでした。それで仕方なく本を読み始めました。その頃からです、本がものすごく面白くなり、読書に夢中になり始めたのは。今では読書が大好きで、私にとって趣味の一つになっています。まさに学院の今年の標語大賞になった「本を開く、世界を開く!」の思いでした。

実は、学院の誇るべきことの一つに読書量というのがあります。昨年度のデータによりますと、高校では一人あたり年間10.3冊の本を借りています。これは県央にあるすべての普通科高校の中で断突トップです。中学生は今では高校生よりも生徒数が少ないにも関わらず、高校生よりも貸し出し数が多いので、もっとたくさんの貸し出し数となることでしょう。つまり、学院の読書量は他校と比べてかなり多いのです。

読書の方法はいろいろあると思います。しかし、読書はどんな読み方をしても、読む力、書く力が必ず身につくだけでなく、聞く力もつきます。また、考える力、人を思いやる力、そして何よりもより善く生きる力がつくと思います。哲学者ソクラテスの言葉を借りれば「書物を読むということは、他人が辛苦してなしとげたことを、容易に自分に取り入れて自己改善をする最良の方法」でもあるのです。

皆さんも知っている通り、学院では10月21日から31日までが校内読書旬間となっています。また10月27日から11月9日までは、全国読書週間です。読書週間にあたって充実している図書館などを大いに利用し、読書に励むようにしましょう!


写真
写真は華道同好会
関谷怜吏香さん(3−2)の作品

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