MORNING TALK
朝の心
やせたの太ったの?
- 2014.11.15
- 朝の心
先日の慰霊祭では、神父様の面白く、かつ感動的なお話が印象的でしたね。話をしてくださった西神父様とは、私は3、4年ぶりにお会いしたのですが、再会して開口一番に、「やせたねぇ、どうしたの?」と言われました。一方で、ある一部の生徒は私によく言います。「また太りました?」。
同じたそのとき,ある武将が言いました。「吉継,もうのどが渇いてこれ以上待ちきれぬ。早く回せ。」そう言って吉継から茶碗をもぎ取り,最後の一滴まで飲み干してしまったのです。自分もハンセン病という大病に感染するかもしれないのに,それでも吉継をかばい救おうとした愛情深い英雄的な武将,実は,これは石田光成でした。
光成といえば,豊臣秀吉の側近として豊臣政権のなかで大きな力をふるった人物ですが,同僚や先輩の大名たちからあまり好かれていませんでした。また,最近ではNHKの大河ドラマでも黒田官兵衛に敵対するずる賢い人物として描かれているため,見ている生徒から「石田光成が嫌いだ」と聞いたりします。しかし,冒頭の話のように,光成にもすばらしいところはたくさんあるのです。
わたしたちは無意識のうちに,この人はいい人,あの人は嫌な人というようなレッテルを張ってしまうことがあり,嫌な人と思っている人が良いことをしても,それが印象に残らなかったり,何か裏があるのではないかと疑ってしまうこともあります。しかし,文化祭の準備期間である今の時期は,周りの友達の新たな一面を発見するチャンスでもあると思います。クラス展示の製作や合唱の練習などにおいて,友達の良いところにたくさん気づく目をぜひ持ってほしいと思います。そして,自分自身も,クラスのために自分にできることを一生懸命に果たし,すばらしい展示や合唱をつくりあげていきましょう。