朝の心
クリスマスにみられる小さなこと
- 2014.12.10
- 朝の心
師走に入り、クリスマスが近づいてきました。教会では、クリスマスの約4週間前からクリスマスの準備が始まり、この期間のことを「待降節」と呼んでいます。待降節は、イエス・キリストの誕生日を迎える準備期間です。
では、私たちはどんな準備をすれば良いのでしょうか。いろいろある中で、特に皆さんに思い出してほしいのは、新年度の初めに掲げた「小さなことに偉大な精神を!」という目標です。なぜならクリスマスの出来事というのは、小さな出来事の連続だと私は思うからです。
たとえばイエスが生まれた町ベツレヘムは、イスラエルの中でも特に小さな町でした。彼が誕生した場所は大きな病院でも屋敷の中でもなく馬小屋でした。それは小さく粗末な小屋だったといいます。また、イエスの誕生を最初に知ったのは羊飼いたちでした。彼らは貧しくて、身分が低く見られていた小さな存在でした。そして何よりも、お生まれになった救い主である神の子は小さな赤ん坊でした。
こうしてみるとイエス・キリスト誕生のドラマは、小さな場所、小さな存在、そして小さな人で成り立っていることがわかります。しかし、これらの小さな一つひとつにこそ神の偉大な計画が秘められ、無限の愛が現され、成長して歴史を変える大きな実りとなっていくのです。そう考えると、「小さなことに偉大な精神を!」もってこの待降節を過ごすことは、クリスマスを迎える良い心の準備となるに違いありません。
さて 待降節を迎えている今、皆さんにお願いしたいことはクリスマス献金です。今年は「朝の心」で何度かお話しした「反貧困キャンペーン」の活動に贈りたいと思います。皆さんが献金するお金の一つひとつがたとえ小さなものであったとしても、世界平和のため、特に今困っている人の幸せを願う気持ちを込めて心から献金してくだされば、クリスマスの出来事のようにきっと大きな実りをもたらすものとなるでしょう。
今年もあと1か月です。「小さなことに偉大な精神を!」もって残りの約1か月間過ごすと共に、その気持ちの一つの表現として、クリスマス献金へのご協力をお願いいたします。