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MORNING TALK

朝の心

2015.02.19
朝の心

 先週は高校3年生の卒業式でした。そして、来月は中学3年生の卒業式を迎えます。卒業にあたっていろいろ思うことがあると思いますが、やはり感謝の気持ちが大きいのではないでしょうか。親、家族、先生、友人に対してそれぞれのいろいろな感謝の気持ちがあることと思います。そのような時、改めて「人は独りでは生きていけない」ことを再確認します。そして、たくさんの恩人が自分の周りにいることを感じることでしょう。

さて、恩人には大きく分けると三つのタイプがあるのではないでしょうか。
 一つ目は、文字通り困っていたり、苦しい時に「自分を助けてくれた人」です。
二つ目は、「自分のことを批判したりする人」です。「その人が批判してくれたおかげで、誰もが注意してくれなかった自分の欠点に気づいた」とか、「あの時は腹が立ったが、今の自分がいるのはあの人のおかげだ」という「マイナスの恩人」です。
そして三つ目は、「何の見返りを求めずに、こっそり助けてくれる人」です。この三つ目の存在に気付ける人は、その人自身も成熟している人だと思いますし、その人も「何の見返りを求めずに、こっそり助ける人」になっていけると思います。
いずにせよ「恩」のいう漢字は、原因の「因」という字と「心」という字が組み合わせて出来ています(参照:『心の荷物をおろす108の知恵』)。つまり、今存在している自分という存在を一つ例にとっても、親がいて、祖父母がいて、先祖がいてというふうに無数に関わって存在しているわけです。そういったつながりを振り返ること、つまり心に思うことできる人が本当の恩を感じることができる人ではにでしょうか。
自分の存在をはじめ、食べ物、環境、立場、持っている物などいろいろなものの関わりを考えてみてください。何かしらの関わりがあって存在し、今があることに気づきます。そう思えた時、自ずと感謝の気持ちを感じるのではないでしょうか。

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