朝の心
隠し味
- 2015.04.23
- 朝の心
先日のオリエンテーション・キャンプの食事で、中学1年生はものすごい量のカレーライスをみんなガッツリ食べていました。そこで、世界中どこでもカレーライスは人気があるのかなと疑問に思い、朴先生に韓国のことを、クラーク先生にカナダのことを尋ねたところ、日本ほどカレーライスを食べないと言っていました。世界の中で、とりわけ日本にはカレー好きが多いことがうかがえます。私もその一人で、週に一度はカレーが食べたいと思うほどです。
ところで、カレーライスにはいろいろな種類や作り方がありますが、皆さんが家で食べたり自分で作ったりするカレーライスには、どんな隠し味を入れますか。私が知っている方法としては、コーヒーとかチョコレートを入れるといったものがあります。コーヒーやチョコレートで、カレーの味にコクが増すのです。他にもヨーグルトやりんご、はちみつなどがあるようです。こうしたちょっとした隠し味で、カレーのうまさや味がずいぶんと変わってきます。
さて、新年度の初めに皆さんに紹介した ”Di Piu” という言葉は「もう少し、もうちょっと」という意味です。私は、この“Di piu”は、隠し味みたいなものだと思っています。皆さんはいつも真剣に勉強したり、必死になって練習したり、いろいろなことに一生懸命取り組んでいます。しかし結果が違うのはなぜなのか?そこには“Di piu”という隠し味が、少し足りないからではないでしょうか。
県内だけでなく日本全国の中高校生は、皆さんと同じように勉強し、部活動に励んでいます。ここで、他の生徒よりもなんだか魅力的だなぁ、なんとなく惹かれるなぁと、学院生が思われるためには、“Di piu”という隠し味が必要です。隠し味を「もうちょっと」加えることで、皆さんの持てる力がさらに増すにちがいありません。
新しい学年が始まって2週間ほど経ちました。この1年間、一人ひとりがそれぞれの隠し味を生かしながらどのように成長していってくれるのか、楽しみにしています。
写真は中学校部活動紹介