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MORNING TALK

朝の心

本気の力

2015.07.22
朝の心

福音書の中にこんなエピソードがあります。ある時、弟子たちが祈ったにもかかわらず、一人の子どもの病気を治すことができませんでした。そこで、その子の親がイエスに泣きついたところ、イエスはその子どもを癒し、そして弟子たちにこう言います。「もし、からしだね一粒ほどの信仰があれば、山に移れと言ってもそれに従う」。(マタイ17・20)
弟子たちには、ほんの小さな信仰、神への信頼がなかったのでしょうか。もしこのとき弟子たちに聞いたのなら、「あったはずだ」と答えたでしょう。しかし、どれだけ本気だったのか。ここに疑問が生じます。神は病気を癒す力を与えてくれたと本気で信じたのなら、その通りになったのかもしれません。イエスが「からしだね一粒の信仰」と表現したもの、それは私たちにとっての「本気度」と言ってもいいでしょう。
皆さんは、自分が立てた目標に、「本気で」到達できると信じていますか?「はい!私は信じています!」と言える人は、具体的にそれに向けて動いている人です。勉強を重ね、リサーチをし、研究をし、答えはどこにあるのか探し回っている人です。「できるはず」と言っているだけでは目標にいっさい近づけません。
後に、使徒ペトロはある盲人の目を、イエス・キリストの名前を唱えながら癒します。その時の彼は「本気」でイエス・キリストを信じていました。そしてキリストの教えを実行していったのです。
本気になるのは、自分だけを頼りにして本気になるのではありません。そこに到達させてくれる存在がいて、自分をサポートしてくれる仲間がいて、その人達の本気の渦が目標へと到達させてくれるのです。
いよいよ、夏休みがスタートします。学校という枠から出るとてもいいチャンスです。自分なりの目標を持って、「本気」で取り組んでみて下さい。夏休み後の皆さんの成長ぶりを楽しみにしています。
Allora, ragazzi, buona giornata e buona vacanza! Ciao!

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