MORNING TALK
朝の心
品位のある言葉遣い
- 2016.01.13
- 朝の心
2016年が始まりました。皆さんはどのような元旦を過ごしたでしょうか。
今年は18歳以上の人の投票が始まり、リオデジャネイロ・オリンピックが開かれます。北海道新幹線の開業も予定されています。私たちの身近なところでは、サレジオ会来日90周年の年であり、日向学院創立70周年の年でもあります。こんな節目のときに、皆さんはこの日向学院で過ごしているわけです。
さて、この一年をより素晴らしいものにするために、一人ひとり何か目標を持ってほしいなと思います。
わたしとしては、皆さん一人一人が「品位のある日向学院生」を目指してほしいなと思います。
先日読んだ本の中で、曽野綾子さんというカトリックの作家の方が、「内面は言葉遣いに表れる」とおっしゃっていました。彼女が普段相手にする方々の中には政治家や役人、様々な団体に所属されている人もいるのですが、中には「威張る人」がいるのだそうです。そのような人は言葉遣いでわかると言います。そして威張る人に限って、相手が自分よりも上だと急に態度を変えたりして、裏表のあるところが見えてしまい、品位のない人間を露呈してしまうのだそうです。
彼女はカトリックミッション校の出身で、そこでは神の前には身分の高い低いや財産などは無意味なもの、だから相手がどのような人であっても等しく礼儀正しく、人間として誠実に暖かい心で接することができるようにと教えられたそうです。
始業式のお話の中でも、「汚い言葉を使わない」というのがありました。汚い言葉は使う人自身をけがします。その人の品位を落とします。皆さんには、親しく楽しい会話の中にも礼儀と品位と気遣いのある言葉遣いのできる人間になってほしいと思います。