朝の心
ドン・ボスコの三つのすすめ
- 2017.02.03
- 朝の心
ドン・ボスコはある時、少年たちの説教で「神様は皆が聖人になることを望んでいるんだよ。そして、聖人になることは難しいことではないんだよ」と話をしました。ドン・ボスコの言葉は、聞いていた少年たちの心に深く響き、中でも最もショックを受けたのはドメニコ・サビオでした。
当時12歳だったドメニコ・サビオは、ドン・ボスコの学校に来たばかりでした。彼は最初から「聖人になりたい」という気持ちを強く持っていて、聖人になるためには他の人よりも特別な長い祈りや大きな犠牲をしなければならず、とても大変なことだと思い込んでいました。しかしドン・ボスコから「聖人になるのは難しくない」と、次のことを勧められ、その時から彼の生き方は大きく変わり、やがて彼は聖人となったのです。
では、ドン・ボスコが聖人になるために勧めたこととは、どのようなものだったのでしょう。それは三つありました。
1.いつも喜びを持って生きること
2.自分のやるべきことをしっかりやること
3.仲間たちの遊びにいつも加わること
ドン・ボスコは若者たちにいつも言っていました。「思いっきり遊び、思いっきり跳ね、はしゃぎなさい。罪を犯さなければ大丈夫。悪魔は快活な人が苦手だ」と。別の見方をすれば、この喜びの生き方が花だとすると、その花を支えるのが「やるべきことをしっかりやること」です。また、「仲間の遊びに加わる」のが大切なのは、共に遊ぶことによって「自分だけが正しい」というひとりよがりな態度に陥らないためです。
(参照『フランシスコ・サレジオと共に歩む神への道』)
この三つの勧めは、ドン・ボスコが言うように決して難しいことではありません。私たちもドン・ボスコの生徒として、この三つの勧めを少しでも実行していきましょう。
写真:華道同好会・金丸侑樹さん(2-C)