朝の心
傾聴のテクニック
- 2018.07.09
- 朝の心
新学年がスタートして早3ヶ月。定期テストを乗り越えると、いよいよ夏休みがやってきます。良い夏休みを迎えるためにも勉強の計画をしっかり立てて、全力でテストに取り組みましょう。「今、やるべきことを心を込めて行う」というのは、チマッティ神父が生徒たちによく勧めていたことです。
さて、皆さんは、今年度の学院の学校目標を覚えていますか?そうです、「耳を傾けて、共に歩む生き方を深めよう!」でしたね。そこで、今日はサレジオ会総長フェルナンデス神父が勧めている「傾聴のテクニック」、つまり耳を傾けて話を聞く際に、ふさわしい姿勢について紹介します。
1. 相手が話すことを優先し、自分の話はあとまわしにすること
2. 相手が話している時、何度も相手の話を遮らないこと
3. 賛成できないときがあっても、すぐに感情的に反応しないこと
4. 耳を傾ける時、その相手に心も傾けること
5. 私たち誰もが、耳を傾けてもらうことが必要な存在であることをいつも心にとめ 相手の話を聞くこと
6. 時々、適切な質問をし、相手が話しやすいように促すこと
7. 途中で相手が黙りだしても、その間は不必要な助言や質問で埋めることなく、必要な時間をゆっくり取ること
8. 急いで、あるいは無理して解決策を見つけないようにすること
(参照『総長書簡『2018』15~16頁)
最後にドン・ボスコのエピソードを紹介します。
「ドン・ボスコは数多くの重大な仕事を抱えていたにもかかわらず、話に来る若者をいつも父の心で温かく迎えていた。......ドン・ボスコは、身分の高い人々に向ける尊敬をもって若者たちを迎えていた。長椅子に座るように招き、自分はテーブルの横の椅子に座り、若者たちの打ち明けることがどれも非常に大切なことであるかのように、最大の注意を向けて耳を傾けるのであった」(メモリエ・ビオグラフィケⅥ.438-439)。
写真:カリタスの園・老人ホーム「松の寮」でのボランティア