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MORNING TALK

朝の心

ラクダの親子

2020.03.05
朝の心

お母さんラクダと赤ちゃんラクダが休んでいると、突然、赤ちゃんラクダが言いました。

「お母さん、ちょっと聞いてもいい?」お母さんラクダが答えました。「もちろんよ。どうしたの。何か困ったことでもあるの?」

赤ちゃんラクダは「どうしてぼくたちラクダにはコブがあるの?」と聞きました。「そうね、私たちは水の少ない砂漠の生き物だから、コブに水を蓄えておく必要があるからよ。」とお母さんが答えました。

「じゃあ、どうしてぼくたちの足は長くてまあるいの?」また赤ちゃんラクダが質問しました。「この足は砂漠を歩くためにこうなっているのよ。この足のおかげで、私たちは他の生き物よりも砂漠を簡単に歩きまわれるのよ。」お母さんの答えに、また赤ちゃんラクダが質問を続けます。

「じゃあ、どうしてぼくのまつ毛はこんなに長いの?時々ぼくが見るのをじゃまするよ。」お母さんラクダは誇りを持って言いました。「この長くてたくさんあるまつ毛はね、あなたを守るためのカバーなのよ。あなたの目を砂漠の風と砂から守ってくれるの。」

赤ちゃんラクダは少し考えてから言いました。「そっか、つまり、コブは砂漠を歩くために水を蓄えておくもので、両足は砂漠を歩くためのもの。そしてこのまつ毛は砂漠から目を守るもの。でも、今ぼくたちがいる動物園では何の役に立つの?」

この話から分かることは、技術や知識、能力、そして経験とは定められた場所でしか役に立たないということです。

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