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MORNING TALK

朝の心

欠点を指摘してもらえるのは若い時の特権

2020.11.13
朝の心

自分の欠点や弱点について、自分ではわかっていても、周りから言われると腹が立つことがありませんか。例えば、勉強しなければいけないとわかっていても、親から言われると腹が立ったり、間違いや失敗を友達から面と向かって指摘されると、思わずごまかしたり隠したり、時には嘘をつきそうになったりします。その指摘が核心に近ければ近いほど、素直に受け入れにくいものかもしれません。

 イエスは、口先では偉そうなことを言いながら自分からは何もしなかったり、見せかけだけで偉そうにしていた当時の宗教指導者を、かなり厳しく批判しました。

 「あなたたちファイリサイ派の人たちは不幸だ。会堂では上席に着くこと、広場で挨拶されることを好むからだ」(ルカ11・43) 。

 「あなたたち律法の専門家も不幸だ。人には背負いきれない重荷を負わせながら、自分では指一本もその重荷に触れようとしないからだ」(ルカ11・46)。

イエスからそのように指摘された彼らは、どんな行動に出たでしょうか。はたして彼らはイエスに対しての敵意をふくらませ、殺そうと企てるのです。いや実際、最後には十字架につけて殺してしまいました。宗教者に陥りがちな偽善的な生き方を、イエスが真正面から指摘したからです。

 

kokoro12.jpg 自分のためを思って、時には厳しいことを言ってくれる相手は貴重な存在です。また、自分の欠点を指摘してもらえるのは若い時の特権だと思います。大人になって社会に出たら、世間は間違いや失敗に対して後ろ指を指したり影で笑ったりして、面と向かって指摘してくれる人は減るからです。だからこそ今のこの時期、善い人間になりたければ、自分にとって好ましくないことを言われた時こそ、より注意深く謙虚に耳を傾けなければなりません。ドン・ボスコは言います。「欠点を指摘し、また直してくれる友人がいなければ、謝礼を払ってでも、この貴重なことを誰かにしてもらいなさい」(ドン・ボスコの言葉)。

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