朝の心
隣のガイコクジン(クリスマス献金)
- 2020.12.14
- 朝の心
寒くなってきましたね。こう寒くなると夕食はやっぱり、お鍋に限りますよね。
さて、そんな鍋に入っている定番の具、何がありますか?キノコとか白菜とか。その野菜、作っているのはだいたい国内ですが、もしかしたらそこには外国籍の方がたくさん関わっているかもしれません。
皆さんは最近話題になっている「外国人技能実習生」という言葉を聞いたことがありますか?3年間から5年間、日本の工場や農場で働きながら技術を身に着け、それを自分の国に戻ってから生かしてもらうという、国際貢献になる制度でした。「でした」と言ったのは、今はどうもそれだけではないようなのです。
皆さんもご存知のように、現在日本で働いている人の人数はどんどん減っています。野菜を作りたくても、作ってくれる若い人がいないのです。そこで外国から来た技能実習生にそれを安い賃金で任せることになります。つまり、技能実習生とはいえ、安い労働力として日本で働いてもらっている人々なのです。そこで作られたものが、安く私たちの食卓に上るのは、実は彼らのおかげなのかもしれません。
しかし、今、そのうちの多くの外国の人が、このコロナの影響で仕事をなくし、お金もなく、帰るところもなくしています。私たちの都合で、私たちのために働いてもらったのに、用がなくなると何の手当てもなく、路頭に放り出されています。これでいいのでしょうか。
東京にあるドン・ボスコ・オラトリオでは、そんな外国籍の若者たちを助けるために、サレジオ会員が行動を起こしました。帰国するまでの寝る場所を提供したり、食料品や生活用品を差し入れたり、日本という異国の地での居場所を提供しています。
今年のクリスマス献金は、その活動を支援するために送りたいと思います。私たちが彼らの犠牲の上にもらっていたたくさんのものの一部でも、今困っている外国籍の方の役に立てれば、それは素晴らしい恩返しになります。
日本に住む私たちも、外国から働きに来てくれた彼らも、お互いに助け合えるような関係になれば、この国はもっと住みよい場所になっていくのではないでしょうか。
困っている外国籍の皆さんが温かいクリスマスと新年を送れるように、ぜひ普段使っているお金の中から少し分けて献金箱に入れてくれると、嬉しいです。(援助物資も受け付けています。)