コロナの猛威が日本列島を覆っていますね。毎日発表される新規感染者の数を見るたびに戦々恐々とします。私たちも感染拡大を抑えるために、できるだけのことをしましょう。それは自分を守るためでだけでなく、自分の大切な人の命を守るためでもあるのです。

さて、新年に投函されていた新聞を読んでいたら、昨年のコロナ禍にあって起こった奇跡について書いてある記事がありました。それは、世界の各地でロックダウンが行われ、人間の活動が著しく制限されていたとき、人々を取り巻く自然が今まで見せたことのない姿を私たちに見せてくれたというものでした。以前、校長先生が朝の心でお話しされたと思いますが、例えば、インドでは近年全く見ることの出来なかったヒマラヤ山脈が遠くに見えたとか、夜空にキレイな星が見えるようになったとか、ヴェネツィアでは運河の水が澄んでたくさんの魚の泳いでいる姿が見えたとか、そのような「久しぶり」の現象が戻ってきたと言います（朝日新聞デジタル2020年4月17日）。まさに私たち人間が地球に負荷をかけつつ生活している証拠と言えます。このまま放っておいたらどのようになっていくのか、皆さんも想像したことがあるでしょう。私たちの次の世代はどのような世界の姿を見ることになるのでしょう。

いつまでも人が地球上で喜んで住み続けることができるために、私たちは個人としても、また団体としても取り組んでいかなければいけません。よりグローバルで大きな取り組みにしていくために、世界中のサレジオ会の学校の仲間が手を取り合って、一つのグループが作られました。それが「ドン・ボスコ・グリーン・アライアンス」です。このグループは神様が創られた地球環境とそこに住むすべての命を守り育てるために作られた世界的な組織です。実は先日、私たちの学校もこのグループの一員になりました。

今回、皆さんの手元に、ドン・ボスコ・グリーン・アライアンスのロゴがプリントされたエコバッグを配りました。使い捨てプラスチックを減らすために、ぜひこのバッグを使ってください。そういった具体的なことから始めて、日向学院としてどんなことが取り組めるかをこれから一緒に考えていきたいと思います。

皆さんの環境への意識、いのちへの意識がますます高まるとうれしいです。