今日は無条件の愛について話したいと思います。

私達は日常生活の中で、誰かが私よりもうまくやっているのを見たり、成功するのを見たりする時、彼らがどのようにしてうまくやったのかを知ろうとします。また彼らと自分を比べて、自信をなくしてしまうことがあるかもしれません。「彼・彼女はどうしてこんなこと、あんなことができるのだろう？自分はどうしてできないのだろう？」と。日本のように、学校や職場での競争がはげしい国では、そのように感じてしまう青少年が多いように思います。

努力することはとても大切ですが、人はすべてのことに万能になることはできません。私達の両親は無条件で愛してくれています。それは私達が母親のおなかのなかで何か偉大なことをしたからでしょうか？それとも将来私達がなにか偉大なことをするからでしょうか？そうではありません、親の愛は無条件の愛です。

この両親がもっている無条件の愛を競争がつよい所で感じることはますます難しくなってきています。私の国ケニアは、キリスト教が社会の中で強い力をもっている国です。私が学んだ学校では、神様から無条件に愛されていることその愛につつまれながら人間として成長していくことの大切さを教えられました。

日本人の誠実さや勤勉さは世界でも尊敬されています。その一方で、無条件の愛の中で成長する体験は失われつつあります。人を愛する感覚、人から愛されながら生きる感覚を忘れずにともに成長していきましょう。