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MORNING TALK

朝の心

人の話を聞くこと

2022.06.03
朝の心

 人の話を聞くことは話す人の想いを大切にする、わたしたちにとって一番身近な愛の行為のひとつです。

 今日は少し私が中学生だったころの話をしたいと思います。私の所属していた部の顧問の先生はお忙しかったのか、わたしたちを信頼していたのか、あまり練習には来ず、自分たちに任せていました。それでいて、たまに練習を見に来たときは必ずといっていいほど大きな声で怒り注意していました。私はとっても真面目な生徒でしたので、先生がいつ練習を見に来るのかいつもドキドキしていました。

 その日もなぜ怒られたか覚えていないのですが、集合してずいぶん長い時間怒られていました。特に一人の同級生が前に立たされて注意を受けていました。練習後、私は自分が直接怒られたわけではなかったけれども、あたかも自分が怒られたかのように気持ちがブルーになっていました。しかし怒られた当の本人はけろっとして何事もなかったかのような雰囲気だったので「よくそんないつも通りでいられるな」と聞きました。彼の答えが忘れられません。「いや、ずっと今日の晩飯のこと考えてたからな。」

 注意を受けるのは誰しもつらいものです。テストの結果もそうですが、自分ができなかったこと、悪かったことを認め、受け入れるということは人間にとって難しいことなのです。しかし、それをしなければ反省もしないし、自分の足りなかったところを補おうと努力することもありません。

 次のようなイエスの言葉があります。「女は子供を産むとき、苦しむものだ。...しかし、子供が生まれると、一人の人間が世に生まれ出た喜びのために、もやはその苦痛を思い出さない。」(ヨハネ16:21)あなた方の悲しみは喜びに変わる、と。耳の痛い話こそ注意深く聞き、見たくない結果こそ丁寧に振り返りましょう。きっとその苦しみは皆さんの成長につながり、喜びに変わるはずです!

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