先週１週間、わたしたちはフィリピンの姉妹校カリタス・ドン・ボスコスクールから8名の生徒を迎えました。皆さんはどのような印象を持ちましたか？とっても明るい人たちでしたね。もともとフィリピンは陽気でおおらかな国民性なのですが、今回来てくれたメンバーはひときわ素晴らしい生徒たちだったと思います。どのクラスにいっても誰と話しても、明るく楽しい雰囲気を作ってくれていましたね。

　今日は私が目撃したJin君の驚くべきエピソードを紹介したいと思います。彼らは一つのプレゼンテーションをいろいろなクラスで発表していきました。木曜でしたか高1－Ｄ組の質問コーナーの時、ある生徒が好きな日本料理について質問した時、jin君が「チキンナンバーんyeah!」といかに自分がチキン南蛮が好きで、宮崎に降り立ってから何度も何度も食べていることをテンションフルアクセルでアピールしていて、クラスも大盛り上がりでした。それだけでも「すごいですねー」と感心したのですが、同じ日の高1－Ｂ組の時間、質問コーナーになったときのことです。皆ちょっと恥ずかしがって中々質問がでない雰囲気でした。するとＤ組も担当していた先生が、じゃぁ私からということで「好きな日本料理」を質問しました。いやぁこれはあれをやらせるんだ！とわくわくしましたが、でもさっきあれだけのテンションだったのだから今回どうなるのかと心配もしていました。自分だったら最高のテンションを何度も出すのは難しいからです。しかしJin君は驚くことにＤ組の時よりもさらに上のテンションでチキンナンバーンのくだりを披露してくれたのです。見ている生徒たちは初めてですが、さっきのも見ている私は、彼の人を楽しませようとする気迫、魂に感服いたしました。でも後でシスターに聞いたら、空き時間は控室でぐったりなっていたようです。努力してあの迫力を演じてくれていたのですね。

　皆さんは本気で人のために何かをしたことがありますか？おそらくJin君はああいうテンション高めのパリピっぽい人なんだなと思った人も多いと思います。もちろんそういうところはあると思いますが、皆さんを喜ばせるため長い準備とすさまじい努力がその裏にあるということを垣間見せてくれたエピソードでした。彼は私たちにとって良きパン種であったに違いありません。