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MORNING TALK

朝の心

チャーハンの卵

2023.06.27
朝の心

 皆さんは、チャーハンをパラパラにする方法知ってますか?チャーハンを自分で作ったことのある人はわかると思いますが、パラパラに仕上げるのは結構難しいものです。もともと日本のお米(ジャポニカ米)は外国で多く生産されるインディカ米より粘り気が強く、炒めようとしても、粒がくっついて、べちゃべちゃになりがちです。でも、日本のお米でも焼き飯ではなくて、パラパラのチャーハンを作ることは可能なのです!

 そのために必要不可欠にな存在は・・・卵です。卵がご飯を油と共にうまくコーティングすることでお米がお互いにくっつかないパラパラの状態に仕上がるというのです。コーティングするだけなら他のたんぱく質でもよさそうですが、卵に黄身に含まれるレシチンという成分がご飯の水分と油を仲介して、クリーミーな卵がご飯を包み込むようです。本来、水と油は混ぜても分裂し合うのですが、卵を介することによって混ぜ合わさり一つの液体になります。マヨネーズがそのよい例ですね。酢と油が卵の仲介によって混ざり合っています。これを乳化というそうです。チャーハンを包む科学には細かいことがもっといろいろあるようですので、興味のある人は理科の先生に聞いてみてください。

 私たちの社会にはいろいろな人がいて、人間ですから合う合わない、好き嫌いがあって、そのこと自体は自然なことだと思います。でも、一人一人の大切な個性や相性は一致団結したいときの妨げになることもあります。そんなとき、卵のような存在の人がいたら、どうでしょう。その人を介して本来交わることのなかった人々が一緒に楽しく働くことができ、一粒一粒を犠牲にすることなく、おいしいチャーハン、じゃなかった、素晴らしい共同体を作り上げるのです。そのようなパン種の在り方もあると思います。

参照:太陽化学HP「食と健康Lab」より(https://www.taiyokagaku.com/lab/emulsion_learning/13/)

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