皆さんが最初に抱いた将来の夢ってなんですか？

　私の一番最初の夢は、カメラマンとコックさんでした。幼稚園の年中か年長さんの誕生日にカードを作り、そこに将来の夢を絵日記みたいにかいたのを覚えています。そのころの記憶はあまりないのですが、その夢はずっと覚えています。とにかくメカが好きだったので、叔母が持っていた四角い黒いカメラに興味津々で、ボタンを押すとカシャとなるだけでもわくわくしましたし、フィルムを引っ張り出しても何も見えないのに、それをカメラ屋さんに持っていって現像してもらったらカラフルな写真が出来上がるなんてそれこそ夢があるなぁと思ってました。コックさんについてはただ単においしい料理を食べたかっただけでしたので、片付けが嫌いだった私は、料理人は最初皿洗いから始まるとドラマで見て、すぐにあきらめました。カメラマンにしても、後にいくつもの夢が浮かんできて、次第に薄れていってしまいました。

　このように人生で最初の夢はカメラマンとコックさんでしたが、今は神父になり、学校の先生として働いています。でも、料理は今でも時間があれば作りますし（ちゃんと片付けもしますよ！）、サレジオ会員として子どもたちや若者たちが輝く瞬間を目撃したいという気持ちは写真をとる感覚に似ているかもしれないと今では思います。

　最初の夢を実現させる人もいますが、夢なんて変わって普通ですし、叶わない夢もあるでしょう。でも、その夢を見たことが忘れられないのは自分にとって何か大切なものがあるのだと思います。皆さんも、これを機に一番最初の夢を振り返ってみてはいかがでしょうか。