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MORNING TALK

朝の心

国際交流ふたつの体験

2024.05.31
朝の心

 フィリピンのカリタスドン・ボスコスクールの生徒たちが帰ってから一週間が早くも立とうとしています。ホストファミリーになった生徒たちや直接クラスに入った高校一年生だけでなく、部活動体験や見学などたくさんの生徒・先生たちにお世話になりました。私は、4人の男子生徒が学院の寮に泊まっている間、彼らと話す機会が多くありました。20日、月曜日の夜に、つまり彼らにとって学院に始めて登校した日に、学院の生徒の印象、つまりは皆さんの印象を聞いてみました。皆さんに対する第一印象を表すその英単語は何だったと思いますか?

 まずは、"Disciplined" 規律をよく守るとか自制心があるという意味ですが、授業の初めの号令など、皆であいさつしたり全然フィリピンと違うと言っていました。そして "kind, friendly" です。24日金曜日の二限目に中学生と交流の時間があり、中学生から日本に来る前に思っていたのと違う、という体験はありましたかという質問がありました。それに対して、「日本人が優しいのは知っていたけれど、日向学院の生徒が("too kind" と言ってましたが)ここまで優しくてフレンドリーだとは思っていなかった」と答えてくれました。

 このように、この一週間私たちは違う国の若者たちと、様々な「違い」の体験をしました。でも一方では、好きなアーティストや趣味など共通の話題があったり、英語を通じてコミュニケーションが取れたり、友達になるなかで、「同じ」の体験もできたのではないかなと思います。一泊二日のEnglish Campに参加した生徒の一人が「遊びを一緒にやっているときに一つになっているのを感じた」と感動しながら話してくれたのが印象的でした。ホストファミリーとのお別れの時に大人も子どもも抱き合って泣いている姿をみて、来た方も迎えた方も本当によい体験ができたのだと確信しました。

 国際交流を行う一つの目的は、この「違い」と「同じ」の二つの体験をしてもらうことです。私たちは一人一人全く違う個人でありながら、一つになることができます。違いを乗り越えて一つの平和な世界を築くために、将来皆さんが貢献してくれることを夢見ています。

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