朝の心
川部先生の思い出
- 2024.11.14
- 朝の心
死者の月にあたり、亡くなられた先輩の思い出を分かち合いたいと思います。
修道士の川部金四郎先生は日向学院を始め大阪星光、東京サレジオ学園、中津ドンボスコ学園、サレジオ学院など学校で長く英語の教師として働かれ、校長の立場にもあった修道士さんです。日向学院の朝の心は川部先生が始めたと聞いています。
川部先生とは私が高校生の時に三重県四日市市のサレジオ志願院というサレジオ会の司祭、修道士を目指す中高生たちが共同生活をするところで、一緒に生活し、高校を卒業した後も東京調布市のサレジオ神学院で数年一緒に生活しました。
川部先生はとにかく笑顔でみんなに気さくに「やあ元気かい?」と声をかけていました。朝食の時間に歩きながら皆に話しかけていた姿が印象に残っています。また、川部先生はキーホルダーやマグネットなどの小さな飾りをたくさん持っていてそれを玄関に大きなコルクボードに月ごとに飾ってくれました。例えば五月は子どもの日があるので兜のキーホルダーシリーズ、ある月は飛行機シリーズといった感じで志願院を訪れる人を楽しませていました。
そして、川部先生といえば、ゆっくりとした独特の話し方で印象に残る話をしてくれました。今日はその中から川部先生の自己紹介の話を紹介します。わたくしはかわべともうします。名前はきんしろうです。金メダルの金に数字の四で太郎の郎です。素晴らしい名前ですねー。わたくしはとても気に入っています。それは自分が選んだものではないからです。自分で名前を選んだ人は、いないですよね。名前は完全に与えられたもの、「四番目の男の子は金です」と名前をつけてくれたおとおちゃんとおかあちゃんの思いがこもっています。かえって自分で選んだものはたいしたものではなかったりします。ただで頂いたものは素晴らしい。自分で選んだものではないものにはきっと他の人の思いだけでなく、神様の思いが詰まっていると信じているからです。というような話を毎回していました。
笑顔であいさつすること、自分の持っているもので他の人を喜ばせること、親や友達、周りの人からいただいたもののすばらしさを思い起こす一日にしてはどうでしょうか。