朝の心
サレジアン
- 2025.01.28
- 朝の心
Good morning, everyone. How's it going?
1月24日は、聖フランシスコ・サレジオの祝日です。ドン・ボスコは、聖フランシスコ・サレジオを大変尊敬していましたので、新しい修道会を創立するときにこの聖人の名前をとって、「サレジオ会」にしました。
聖フランシスコ・サレジオは、ドン・ボスコよりも250年くらい前の1567年に、今のフランス東部のサヴォア地方に生まれました。裕福な家庭で、英才教育を受け、弁護士になることを期待されていましたが、それを断り、司祭となり、後に司教にもなりました。彼が主に活躍した場所は、今のスイスのジュネーブとその近くのアンヌシーという町でした。当時それらの地域には、宗教改革の影響でカトリックに反対する人が多くいました。そのため、時には反対派から殺されそうになったこともありました。しかし彼はどんな場合においても、あらゆる人に対して「柔和」な態度で対話をしました。柔和とは、おだやかで優しく、微笑を絶やさない心です。「樽いっぱいの酢よりも、一皿の蜂蜜のほうが、多くのハエを取れます」とは聖フランシスコ・サレジオの有名な言葉です。このたとえに彼の柔和な精神がよく表現されています。
皆さんは北風と太陽の話を聞いたことがあるでしょう。あるとき、北風と太陽が「どちらが強いか競争しよう!」と言いました。そこで、通りかかった旅人のコートを脱がせられるかどうかで勝負することにしました。まず、北風が「よし、私の力を見せてやる!」と言って、思いっきり冷たい風をビュービュー吹きつけました。でも、旅人は寒いのが嫌で、コートをもっとギュッと体に押さえました。北風はどんなに強く吹いても、旅人のコートを脱がせることができませんでした。次に、太陽の番です。太陽は明るく暖かい日差しを降り注ぎました。すると旅人は体がぽかぽかしてきて、「暑いなぁ!」と言って、自分からコートを脱いでしまいました。
このように厳しさではなく、徹底した優しさをもって、人々の心をつかむこと、これがサレジオの方法でした。
日向学院はそのサレジオの精神に基づく学校ですので、皆さんのことをサレジアンと呼ぶのです。サレジアンである皆さんも、聖フランシスコ・サレジオの精神にならい、「柔和」な態度を心がけながら周りの人々と関わり、毎日の務めを果たしていきましょう。
God bless you today.